ピアノの演奏には、かなりの集中力が必要です。
集中力があると、ピアノに限らず、
お勉強やスポーツ、大人になってからのお仕事等々、どんな場面でも活躍出来るパワーになりますので、
私は、子ども達のレッスンで集中力をとても大事にしています。
その生徒さんがピアノの道に進むか、
進まないかは全く関係なく、
最終的に別の道に進む時が来たとしても、ピアノで身に付けた集中力は必ずその子の人生に生かせると信じて、
集中力がない子にも、少しずつそれを身に付けられようにレッスンしています。
どんなアプローチがその子に必要か、
年齢や性格、ピアノへの関心度にもよりますが、基本的に集中していない状態というのは、いくつか行動として表れます。
①目線…目線が定まらないとき
②体の動きと耳……体がふらふらして耳でよく聴くことが出来ないとき
③言葉……ネガティブな言葉を発しているとき
上の3つは集中していない状態の時に
よくみられます。
小さなお子さんはまず、②の動きが顕著になる場合、まずピアノレッスン以外で沢山動く、遊ぶ、体を使って遊ぶ!
が、効果的です。
遊びを通して体を動かし体幹を鍛えることで、椅子に座ってじっくり考えられる集中力が自然とアップします。
ふらふらが止まれば必ず耳を使えるようになります。
耳で良く聴くことが出来れば、
本人の頭の中に入ってくる情報量が格段に上がるので、
更に集中力はアップします。
①の目線、これは小さなお子さんでも大きなお子さんでも、集中していないときには、目に力がなく、目線がふらふらします。
意識的に何を見て貰うか、それをしっかり提示し、目の動きをコントロールしていくことで、少しずつ集中していきます。
楽譜を読んでいくためには、
目の滑らかな動きが大事です。
演奏しながら、目は楽譜をいかに滑らかに追っていけるか。
楽譜を速く読めるようになることは、
集中力の持続に役立ちます。
③のネガティブな言葉は、
お子さん自身の考え方の癖によるものが多いのですが、
ことある毎に「難しい」「出来ない」などネガティブな言葉を発する場合があります。
本当に難しい曲の場合ではなく、
レベル的に合っているものでも、
難しく感じたり、出来ないと感じてしまうお子さん。
その場合は、考え方の癖を、正しいポジティブな考え方に修正してあげることで、少しずつ自己肯定感が養われ、
そこから集中力がアップします。
お子さんが難しい、と言ったとき、
本当に出来ていないのかというと、
大抵80パーセントくらいは出来ています。
その出来ている方にスポットを当ててあげることで、お子さん自らも「出来た」という認識を持てるようになります。
「今、上手くいったよ」「今ここが上手だったよ」と具体的に示してあげると、本人も自信がつき、もっとやってみよう、という気持ちに。
こうして集中力がついてくると、
曲に大してもっと細かなアプローチが出来るようになってきます。
お子さんの成長は毎日見ていると気づかない事も多いですが、
1ヶ月、半年、1年……と大きな単位で見ていくととても大きな成長を遂げています。
レッスンで集中力をつけて
大きく成長して欲しいです♪
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