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練習そのものが

練習そのものが演奏になります。

練習していなければ、演奏にはならないし、かといって、

やみくもに何度も弾く練習しかしないのは、本番は一か八かの大勝負となってしまいます。

本人も何度弾いても出来ないとなると、苦しいだけですね。


そうならないために、要所要所で弾き方を考えていく必要があります。

今お話ししている弾き方というのは、

手を丸くするとか、そういう決まった定型文のようなことではありません。


その場その場で必要な弾き方を正しく体に馴染ませていく、そんな感じです。

※ちなみに手を丸くしたままずっと弾けるわけがありません。


弾けていないところを見つけたら、

それを練習回数で補う事は80%は正しいのですが、後の20%(弾き方)を先にわかっていて練習した方が、幾分早く弾けるようになります。


最終的には弾き方がほぼ100%のウェイトを占めるといっても良いと思います。

音楽にはその人の感じているもの、

作曲家の感じていたこと、色々な感性が必要です。


その音楽を表現するためのには、もちろん感情や気持ちが大切です。

しかしそれだけではどうにもならない技術があります。

それが簡単に言うと弾き方です。

技術がある=感情表現ができる。

イコールです。

表現したいことが沢山あるから、

技術を身につけます。


私はそれを知らないで、というか

本当に知っている方になかなか出会わずに、もがいてもがいて練習時間でカバーしてきました。

私みたいな方はもしかしたらピアノ人口の大半ではないでしょうか。

もちろんそれでも子供の頃の怠け者の私より沢山練習しているお子さんは、

弾き方云々ではなく、時間と体力でカバーして一見上手に聴こえるように弾けていたと思います。

私自身でさえ、コンクールで賞を貰っているくらいですから、弾き方を本当に真摯に考えなくても、ある程度までは行けるということだと思います。


私は子供の頃から、先生や親に気持ちはあるのにね、とかセンスはあるよね、

とか言われました。

じゃあ間違える場所はどうしたら良いんですか?

意外とそういうことを、本当に分かる人、言葉で説明できる人は少ないのかもしれません。

だから、子供の頃の私のレッスンでは、沢山練習しなさいとか、リズム練習しなさい、とかゆっくり弾きなさいとか、もっと強くとか弱くとかそんなことが主なレッスンでした。


今は練習時間は勿論必要なものということに変わりはないですが、

要所要所の技術がどんなものか、

何が足りなくて何が必要か、自分の指や手が今どうなっているから弾けないのか、分析して解決出来ることが多くなってきたので、

そういうことに時間を使えるようになりました。

そうすると、練習がめちゃくちゃ楽しいんです。

手応えがあるからです。


生徒さんは、自分で弾き方を工夫する事はまだまだ出来ないですが、

レッスンではポイントをお伝えし、

それをふまえて練習してくれることで、

かなり効率よく弾けると思います。


練習そのものが演奏になるためには、

何も考えずに数百回弾いてもだめで、

本当に綺麗に自分が満足した演奏をするためには、本当の技術が必要です。

その探求は尽きません。


少しずつではありますが、

生徒さんにそういう練習をしてもらうべく、レッスンします。


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