脳には右脳と左脳があり、
右脳はイメージ・創造・図や絵をそのまま記憶・喜怒哀楽をそのまま表現・人の感情を汲み取る、等々を司り、
左脳は論理的思考・言語認知能力・深く理論的に考える力等を司ります。
レッスンで子供と接していて直感で分かるのが、子供というのは右脳に長けているということです。
これは学術的にも言われている事ですが、
赤ちゃん~6、7歳頃までは、
左脳よりも右脳が優位に働き、
その後小学生になると、成長に伴い左脳が発達し、学校でも左脳を使う機会が圧倒的に増えることで、少しずつ左脳が優位になりやすい、そして大人は殆どの人が日常では左脳優位になっているのだそうです。
ですから、レッスンでは小さなお子さんは、楽譜を読むスピードはゆっくりだったけれども、一度覚えると忘れにくい、楽譜を絵のように見て覚えられる、
私の真似をして弾いたり、耳で聴いて覚えることが楽々出来る、
楽しいと思えば何度も何度も繰り返し同じ曲を弾く、等々
右脳優位だからこその特徴があります。
一方で、右脳も発達し左脳も発達してきた小学校中・高学年あたりの生徒さんでは、繰り返し弾く中で、なぜ弾けない箇所があるのか、どうやったら弾けるのか等を理論立ててこちらが説明すると、それを理解することが可能になり、
それを自分の力で実現しようとすることが出来ます。
最終的には、ピアノを演奏することに
右脳と左脳どちらだけしか使わないということはあり得ません。
右脳も左脳もフル回転で使っています。
ピアノはイメージした音や、情景、感情を音で表現します。イメージするだけならば右脳が優位に思われますが、
実際に演奏でそれらを実現するためには、どのように鍵盤を打鍵するのか(打鍵の速さ、角度、強さ、位置など)、手の使い方はどうか、楽譜のフレーズはどうなっているか等、様々な事を自分で考え、何度も試行錯誤して紡ぎだしていく技術の習得作業があります。
楽器の構造原理も知ると、分かってくることもあります。
ある意味、理数系的な頭、といいますか、技術を真に習得しようとしたときには、感情だけで表現するのは不可能となりますので、左脳がとても必要なのだろうと思います。
しかしながら、小さい頃に養った右脳というのがあってこそ、これらを習得していこうとする力になるように思います。
脳の専門家ではありませんので、
皆さんもご興味があれば、
脳科学の本等をご覧ください♪
子供の事が理解しにくいとき、
応援したいけど、自分(大人)の感覚とは少し違うと感じるとき等、もしかすると
お子さんが凄く右脳を発達させているときかもしれませんよね♪
今週のおさらい会では、
グランドピアノの音のなるしくみや、
弾くときの手のお話しも出来たらと思っております♪
写真は自分の練習風景です。
最近、子供の頃よりも、暗譜が理論立てて行わないと忘れやすい、
昔はただ弾いていれば忘れなかったのに!と思います笑
それでも、一度弾いた曲は、寝かせていても練習再開した時に、感覚が戻りやすいです。
それが何十年も前の子供時代の曲だとしても。
そして、理論立てて、弾き方を研究したり、それを言葉にして指導する事は、昔より出来ています。
脳って不思議ですね♪
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